町のあちこちにきれいな花が咲いています。きょうも城北公園の近くの民家に赤いバラの花が咲いていました。桜やチューリップやバラの花は、誰でも名前を知っている顔なじみの花たちです。なかでも私は赤いバラをみるたびに思い出すできごとがあります。
94年5月25日付け「ひめだニュース」にそのことを書きました。「それは美しいバラでした」という記事は次のとおりです。町中に美しい花が咲いています。5月21日(土)私、ひめだはS氏と「赤旗」購読のおすすめでまわりました。訪ねたお宅でしばらく話をし購読してもらえることになり、次の家へ行きかけた時に園芸好きのS氏が「きれいなバラでしたネ」と言うのです。私は、まったくバラに気がついていませんでした。「バラは育てるのがむつかしいのに、どうやったのだろう」とS氏が問うので、それではと引き返して聞いてみますと、「みんなそういうんですよ」と笑いながら花を指ではじいたのです。その赤いバラは、花だけ造花でした。・・今でも赤いバラを見るたびにS氏のがっかりした顔とバラの持ち主の申し訳なさそうな顔を思い出すのです。(ひめだ高宏)