日本共産党和歌山市議団の活動[議会と市会議員の近況・・・


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加太菜園「カゴメトマト」視察へ

 渡辺忠広です。加太菜園「カゴメトマト」視察へ_a0041579_148483.jpg
 5月13日、日本共産党和歌山県議団の加太菜園視察に同行し、コスモパ-ク加太におけるカゴメ(株)生鮮トマト事業の実態調査に出向きました。
 4月27日、和歌山市は市議全員にたいして、和歌山県が企業誘致を計った「カゴメ・トマト菜園」第3期施設建設の計画を中止しする旨の報告をしました。
 加太菜園は平成18年度から生産を始め、売上高は357百万円、19年度は574百万円、20年度は678百万円をあげ、着実に売上高を伸ばし、20年度は営業利益1千万円の黒字経営となっています(決算状況は「決算短信」より)。また従業員は現在社員8名、契約社員・パ-ト労働者を含め全体で140名との説明を受けました
 菜園のトマト栽培は温室栽培で毎年8月には種苗を植え替える、といいます。和歌山市は夏場は大気が高温となり、夜間との温度差が少ないため、トマト栽培には不向きな季節であり、その時種苗の植え替えをおこなっている、との説明です。当初説明では「地元栽培農家との競合を避けるため、夏場の栽培は控える」としていたが、説明にはづれを感じました。
 生産量は10a当たり30tで、これ以上の生産拡大は経営上難しい、経営開始直後は全量を大阪へ搬送していたが、最近は和歌山市内のス-パ-への直送が始まり、生産量の10%を直送販売をしている、とのことです。
 計画当初は拡大生産と300名の雇用は可能と考え計画を立てたが、1事業所では2000t/年が最大限で今以上の生産拡大は管理上困難と判断し、第3期施設建設の中止を和歌山県へ申し入れた、との説明をうけました。県もそれを受け入れ施設設置予定土地・17.9haに新たな企業誘致を計画しています。
 加太菜園「カゴメトマト」視察へ_a0041579_1482924.jpg広大な加太コスモパ-クへの企業進出は(株)カゴメが第1号でしたが、計画通りにはいきません。現在の140人の労働者のさらなる拡大が期待されていましたが、それも計画倒れとなりそうです。新たな企業進出に見通しがあるわけではありません。
 和歌山市も直川地区に市有地(10万㎡・27億円で購入。現帳簿価格は44億円)の整備、阪和自動車道への進入道路建設に多額の費用(当初計画では30億円)を投資し、企業誘致を進める計画をしています。今日の経済見通しは定かでない時期であり、和歌山県の二の舞にならない保証はありません。喫緊の課題でもない計画に新たな借金を残す多額の投資は市民への犠牲をともなうことなりますから、注視をしなければなりません。
by jcpsigidan | 2009-05-16 09:05 | 渡辺 忠広