「食育」学習会
2010年 01月 26日
1月16日、和歌山大学・生涯学習教育研究センタ-で第40回食ネット学習会が開催され出席をしました。主催は「わかやま食料・農業・健康ネットワーク」でテーマは”学校における食育の推進について”として市立有功小学校の取り組みの事例が同校の南校長先生から報告されました。
昨年開催された第4回「全国学校給食甲子園大会」で、応募校は1552の中から、みごと準優勝を果たされましたが、そこに至るまでの努力が詳しく報告されました。
有功小学校は市教育委員会推奨の「文科省・食育に関する研究指定校」として取り組まれてきた経緯があります。地域、職員、子供たちが一体となり、連携を重ねてこられました。地域の農家からは水田が提供され、子供たちが田植え、稲刈りを経験する。学校庭園では野菜をつくり、近くの竹林で「筍狩り」を経験させていただきそれを子供たちに給食として提供する。
「甲子園」に出されたメニュ-は「若鶏の梅酢揚げ、めはり寿司」を主に地域色を出し、子供たちが作ったインゲン、ほうれんそうを使い「学校こぞって挑戦をした」「普段からの食と健康の取り組みが、結果につながった。日頃のチ-ムワ-クが生きた」と話されていました。
講演を聴かれた参加者からは「私の学校ではピザを計画したが、一度に5つのオ-ブンを作動させればヒューズがとんで、3つしか使えない」など学校施設の不備が指摘され、孫が小学生という方からは「学校給食の民営化がされようとしている。有功小学校のような食育教育ができなくなるのでは、という不安がある」との意見がありました。
学校給食の民営化は市行政改革の一環として推進されようとしていますが、学校関係者、保護者から「学校給食は食育を推進することが目的で、民間委託はなじまない」との声が強まりつつあります。こうした声を議会に反映させていきたい、と考えています。
(写真は「甲子園」で出された給食の一部。当日の試食品です。学習会へは森下さち子、渡辺忠広市議も参加されました)