日本共産党和歌山市議団の活動[議会と市会議員の近況・・・


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政府交渉-大滝ダム建設負担金高金利、是正答弁

 渡辺忠広です。政府交渉-大滝ダム建設負担金高金利、是正答弁_a0041579_1849028.jpg
 4月12日、県議団、市議団が行った対政府交渉の一つに、国策事業として建設されている紀ノ川上流の「大滝ダム」建設費の和歌山市負担金・起債利息の軽減問題を総務省と交渉しました。
 大滝ダム建設は既に35年が経過し3640億円が投資され、本体は完成していますが3箇所の地滑りが発生し、その補修工事完了のメドは立っていません。
 建設費の内、和歌山市の負担額は08年度までに208億円です。負担金は全て起債でその金利は6~8%と高金利なものです。この30年間の金利負担額は65億4400万円にも及びます。今日では低金利時代で政府系融資でも1~2%の金利が通常です。
 高金利の借換債は普通会計では行われていますが、大滝ダム負担金は総務省・2007年の「通達」により「借換債基準」が設定され、水道料金が基準より低い場合は「繰上返済」「借換債」を認めない、としています。
 「通達」による高金利は和歌山市水道局財政を圧迫し、老朽化した配水・給水配管、鉛管の取替等々の敷設替えが進まない一つの要因となっています。いたるところで漏水が発生し「有収率」は全国最低の水準なっています。(有収率=収益送水量/送水量)
 私は、総務省にたいして「市水道局は市民の生活の糧となる水道料金を維持している。理不尽な基準を早急に見直しを」と、要請しました。
 政府交渉-大滝ダム建設負担金高金利、是正答弁_a0041579_9544116.jpg総務省は「基準は財源が5兆円と限られていたためで、3年間の暫定期間を設定した。時期は名言できないが、今年度から見直しをおこなう」と回答しました。
 大滝ダム建設費負担金の高金利負担見直しの方向を示唆しました。金利負担の軽減が可能となれば市水道局が耐震配管への切り替え、老朽化した配水管、給水管敷設替え、鉛管撤去等々への投資に向けることで、「有収率」向上対策に貢献できるものと思います。ひいては水道料金の引き下げも実現できれば、と思っています。
(写真は稼動のメドのたたない大滝ダム)
by jcpsigidan | 2010-04-19 19:10 | 渡辺 忠広